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サンパウロの異能トリオ、ムジカ・リジェイラの10年ぶりの新作。2004年のライブ録音。メイン・ボーカルのロドリゴ・ロドリゲスが亡くなってしまったので、これがラストアルバムに。ビートルズもスティーヴィー・ワンダーもポール・サイモンも古いサンバ・カンソンも彼等の手にかかればモダンでキッチュな快感音楽体験に。CDとDVDが同時リリース。
ムジカ・リジェイラのメンバーは、マリオ・マンガ (Mário Manga)、ロドリゴ・ロドリゲス (Rodorigo Rodorigues)、ファビオ・タリアフェリ (Fábio Tagliaferri)。三人ともサンパウロの音楽シーンでは、良く知られたミュージシャンで、他のアーチストのプロデュースなどもこなしている(マリオ・マンガは一時期イヴァン・リンスの音楽監督をやっていた)。ムジカ・リジェイラの最初のアルバムは1994年にリリースされたが、それまで聴いていた、サンバやボサノヴァ、MPBといった音楽のどれとも違うなんとも不思議で素敵な音楽に聴いた人はみんな気にいってしまうのだった。当時日本盤も発売されたが程なく廃盤になり、ずっと探している人も多い。
ギターとチェロとバイオリン、パンデイロにハーモニカにサックス。それぞれが複数の楽器を操りながら、お気に入りのポップソングを楽しげに演奏しているが、良く聴くとなんだか凄いことを軽々とやってのけていてびっくりさせられることも。ロドリゴの歌は、ちょっとカエターノにも似た甘味の有る声で、あらゆる曲をポップな色に塗り替える。皮肉屋のマリオ・マンガは、サウンドの骨格を支えながら、あちこちに微妙な罠を仕掛けている。なにしろ縄跳びしながら「二人でお茶を」を歌うのが得意技なのだから、何が飛び出すやらわかったものではない。寡黙なファビオは、サウンドの優美さの要でも有る。クラシカルでジャジーでポップでロックでブラジリアンでアヴァンギャルドな音楽...なんてイメージできますか?
レパートリーは、ビートルズから、ザ・フー、ポール・サイモン、スティーヴィー・ワンダーにプリンスまで。もちろんブラジルの曲も欠かせない。パウリーニョ・ダ・ヴィオラやシコ・ブアルキは大好物。ジョアンも歌った、ボロローの「クラーレ」なんて古い曲もやってます。中でも3曲取り上げられているイナシオ・ザッツいう人は、ソングライターで映像作家でグラフィックアーチスト。今回のDVDにも彼が制作したビデオクリップが収録されている。
音楽大好きな人たちが、音楽大好きな人たちのために届けてくれた、いろんな音楽をたくさん聴いてきた人ほど楽しめる、まっこと気持ちの良い音盤であります。
2004年3月24,25
サンパウロ セスキ・ポンペイアでの収録
1. Onde a dor não tem razao
2. Still crazy after all these years
3. Gilda
4. Pelo telefone o samba começou
5. Michelle
6. Superstition
7. Construção
8. Brejo da cruz
9. What will i do
10. Penny lane
11. Curare
12. Behind blue eyes
13. Twenty flight rock
14. If it's magic
15. Across the universe
16. Só
17. A banda
18. Música ligeira
19. Eleonor rigby
CDのみのボーナストラック
20. Do u lie (vo. Marcia Lopes)
DVDのみ
●Videoclip:
Música Ligeira
Breja da Cruz
●Extra do DVD:
Night day / Oba lá lá
※カエターノのステージにロドリゴ・ロドリゲスがゲスト参加した時の映像。(2003/12)
Dream a little dream of me
※Laura Lavieri e Marcia Lopesのリハーサル風景
●Documentario:
For no one / Moonglow / Rhythm of the rain (ritmo da chuva) / Tea for two / Twenty flight rock / As time goes by / Desafinado / Deus nasceu foi no Brasil / Maracangalha / Cabeção / I o che amo solo te / Batman theme

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