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2006年06月10日

Música Ligeira

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サンパウロの異能トリオ、ムジカ・リジェイラの10年ぶりの新作。2004年のライブ録音。メイン・ボーカルのロドリゴ・ロドリゲスが亡くなってしまったので、これがラストアルバムに。ビートルズもスティーヴィー・ワンダーもポール・サイモンも古いサンバ・カンソンも彼等の手にかかればモダンでキッチュな快感音楽体験に。CDとDVDが同時リリース。

ムジカ・リジェイラのメンバーは、マリオ・マンガ (Mário Manga)、ロドリゴ・ロドリゲス (Rodorigo Rodorigues)、ファビオ・タリアフェリ (Fábio Tagliaferri)。三人ともサンパウロの音楽シーンでは、良く知られたミュージシャンで、他のアーチストのプロデュースなどもこなしている(マリオ・マンガは一時期イヴァン・リンスの音楽監督をやっていた)。ムジカ・リジェイラの最初のアルバムは1994年にリリースされたが、それまで聴いていた、サンバやボサノヴァ、MPBといった音楽のどれとも違うなんとも不思議で素敵な音楽に聴いた人はみんな気にいってしまうのだった。当時日本盤も発売されたが程なく廃盤になり、ずっと探している人も多い。

ギターとチェロとバイオリン、パンデイロにハーモニカにサックス。それぞれが複数の楽器を操りながら、お気に入りのポップソングを楽しげに演奏しているが、良く聴くとなんだか凄いことを軽々とやってのけていてびっくりさせられることも。ロドリゴの歌は、ちょっとカエターノにも似た甘味の有る声で、あらゆる曲をポップな色に塗り替える。皮肉屋のマリオ・マンガは、サウンドの骨格を支えながら、あちこちに微妙な罠を仕掛けている。なにしろ縄跳びしながら「二人でお茶を」を歌うのが得意技なのだから、何が飛び出すやらわかったものではない。寡黙なファビオは、サウンドの優美さの要でも有る。クラシカルでジャジーでポップでロックでブラジリアンでアヴァンギャルドな音楽...なんてイメージできますか?

レパートリーは、ビートルズから、ザ・フー、ポール・サイモン、スティーヴィー・ワンダーにプリンスまで。もちろんブラジルの曲も欠かせない。パウリーニョ・ダ・ヴィオラやシコ・ブアルキは大好物。ジョアンも歌った、ボロローの「クラーレ」なんて古い曲もやってます。中でも3曲取り上げられているイナシオ・ザッツいう人は、ソングライターで映像作家でグラフィックアーチスト。今回のDVDにも彼が制作したビデオクリップが収録されている。

音楽大好きな人たちが、音楽大好きな人たちのために届けてくれた、いろんな音楽をたくさん聴いてきた人ほど楽しめる、まっこと気持ちの良い音盤であります。


2004年3月24,25
サンパウロ セスキ・ポンペイアでの収録


1. Onde a dor não tem razao
2. Still crazy after all these years
3. Gilda
4. Pelo telefone o samba começou
5. Michelle
6. Superstition
7. Construção
8. Brejo da cruz
9. What will i do
10. Penny lane
11. Curare
12. Behind blue eyes
13. Twenty flight rock
14. If it's magic
15. Across the universe
16. Só
17. A banda
18. Música ligeira
19. Eleonor rigby


CDのみのボーナストラック
20. Do u lie (vo. Marcia Lopes)

DVDのみ

●Videoclip:
Música Ligeira
Breja da Cruz

●Extra do DVD:
Night day / Oba lá lá
※カエターノのステージにロドリゴ・ロドリゲスがゲスト参加した時の映像。(2003/12)
Dream a little dream of me
※Laura Lavieri e Marcia Lopesのリハーサル風景

●Documentario:
For no one / Moonglow / Rhythm of the rain (ritmo da chuva) / Tea for two / Twenty flight rock / As time goes by / Desafinado / Deus nasceu foi no Brasil / Maracangalha / Cabeção / I o che amo solo te / Batman theme

■DVD
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■1994年のファーストアルバム:
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Amendoreira / Bebeto Castilho

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タンバ・トリオのベース&フルートを担当していたベベートの新作。プロデュースを担当したのは、彼の甥にあたるロス・エルマーノスのマルセロ・カメーロとカシン。アレンジはラエルシオ・ヂ・フレイタスが主に担当している。ゲストボーカリストは、ニナ・ベッケル、マルセロ・カメーロ、タルマ・ヂ・フレイタス、ウィルソン・ダス・ネヴィス。

1976の前作から30年振りのはずなのに、なんだかそのまま続きを聴いてるような気がしてくるアルバムだ。良く聴けば少し声が痩せてかすれているような気もしないでもないけど気になるほどでも無い。基本的なメンバーは、ベベート自身のベース&フルートに、ラエルシオのピアノ&フェンダー・ローズ(2曲でジルソン・ペランゼッタに代わる)、イヴォ・カルダスのドラムによるトリオ。曲によってストリングスや、管楽器などが加わっている。

プロデュースが、ロック畑の若い二人ということで、どんな音になるのやらと不安と期待で聴き始めたが、彼等は黒子に徹していたようだ。新しいことは何も起こっていないけど、ベベート自身の音楽性がそのまま素直に表現されていて、心地良い気分になれる。こういう音楽を発表するために30年ぐるっと一回りする必要があったってことだろうか。

01. Vizinha do Lado (Dorival Caymmi) 3m02s
02. Sabiá de Mangueira (Bendito Lacerda / Erastófenes Frazão) 3m36s
03. Ora Ora (Almany Greco / Eduardo Gomes Filho) 2m36s
04. Infidelidade (Ataulfo Alves / Américo Seixas) 4m40s
05. Beijo Distraído (Durval Ferreira / Regina Werneck) participação: Nina Becker 4m17s
06. Amendoeira (Marcelo Camelo) 3m41s
07. Minha Palhoça (J. Cascata) particpação: Wilson das Neves 2m53s
08. Porta do Cinema (Luiz Souza) participação: Marcelo Camelo 2m35s
09. Pode Ser? (Geraldo Pereira / Marino Pinto) participação: Thalma de Freitas 2m40s
10. Cabelos Cor de Prata (Silvio Caldas / Rogaciano Leite) 4m06s
11. Gazela (Arlette Neves / Bebeto Castilho) 4m00s
12. Porque Somos Iguais (Durval Ferreira / Pedro Camargo) 3m45s

2006年06月09日

Carioca / Chico Buarque

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シコ・ブアルキの1998年の「AS CIDADES」以来になる久々のスタジオ録音新作。タイトルにちなんで自分自身にリオの地図を投影して撮影した写真をメインにしたグラフィックデザイン。「DESCONSTRÇÃO」と題された制作ドキュメントを収録したDVDとのセットも同時リリース。

今回のために書かれた新曲や、すでに他のアーチストによって録された曲が混じっているが、どれもリオを詞のモチーフにした曲ばかりが選ばれている。「Imagina」は、映画「Para Viver um Grande Amor」のためにジョビンの古い曲にシコが詞を付けた曲。イヴァン・リンスやカルリーニョス・ヴェルゲイロとの共作もある。アレンジは、ルイス・クラウジオ・ラモスで、全編を通してとてもいい仕事をしている。オーソドックスなボサノヴァやショーロ・カンソンも有れば、「Ode aos Ratos」では、Rap & Baião に挑戦している。

相変わらず覚えにくい微妙なメロディと、決して上手いとは言えない歌なのに、不思議な説得力でじっくり聴かせてしまうところは、健在だ。DVDでは、制作過程のドキュメントが40分以上も収録されている。自分の書いた歌詞がうまく歌えないところや、iMacの前に座ってインターネットを見ながら「ワケワカラン!」とぼやいているシコなど、面白い場面もたくさん。


01. Subúrbio (Chico Buarque) 3m26s
02. Outros Sonhos (Chico Buarque) 3m11s
03. Ode aos Ratos (Edu Lobo / Chico Buarque) 3m15s
04. Dura na Queda (Chico Buarque) 4m03s
05. Porque Era Ela, Porque Era Eu (Chico Buarque) 2m25s
06. As Atrizes (Chico Buarque) 3m29s
07. Ela Faz Cinema (Chico Buarque) 3m21s
08. Bolero Blues (Jorge Helder / Chico Buarque) 2m27s
09. Renata Maria (Ivan Lins / Chico Buarque) 3m35s
10. Leve (Carlinhos Vergueiro / Chico Buarque) 3m08s
11. Sempre (Chico Buarque) 2m38s
12. Imagina (Tom Jobim / Chico Buarque) 1m58s

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