V.A. / Um Barzinho Um Violão - Jovem Guarda
ジョーヴェン・グアルダというのは、1963年頃から若者たちに人気のあったテレビ番組のタイトルで、ロベルト・カルロスやエラズモ・カルロス、ヴァンダルレアといったロック&ポップス系のミュージシャンが出演し、同時期のボサノヴァと若者の人気を二分するほどだった。そこから、このジャンルの音楽をジョーヴェン・グアルダと呼ぶようになった。日本ではこのジャンルの音楽はあまり聴かれてこなかったので、こんなカバー企画を聴いてもそもそもオリジナルを聴いたことがないということになって、面白さも半減してしまうのが残念なところ。特に解説もついていないので、各曲のオリジナルに関してわかる範囲で調べてみたので参考にしてほしい。
01 : Só Vou Gostar De Quem Gosta De Mim / Caetano Veloso
ロベルト・カルロスの1967年4月にリリースされたドリーミーな曲。カエターノはオリジナルよりもぐっとテンポを落として歌っている。
02 : Esqueca / Daniela Mercury
ボビー・ライデルが歌って1963年に全米で大ヒットした曲「Forget Him」がオリジナル。ブラジルでは、ロベルト・カルロスが1966年6月にシングル盤をリリース、翌年までヒットしていた。
03 : Pensando Nela / Roupa Nova
イギリス、マンチェスター出身のバンド、ホリーズのヒット曲「Bus Stop」がオリジナル。66年に英・米で大ヒットし、日本でも3枚目のシングルとして発売されヒットした。ブラジルでは、ゴールデン・ボーイズが67年1月にシングル盤をリリース。
04 : Coração De Papel / Luiza Possi
今ではセルタネージャの大スターになったセルジオ・レイス、66年12月にリリースされたヒット曲。曲も彼自身の作品。
05 : Lobo Mau / Sideral
ディオンの「Wanderer」(61)がオリジナル。翌62年にレナート&セウ・ブルー・キャップスがカバーしているが、67年にロベルト・カルロスがテレビで歌ってヒットした。
06 : O Ritmo Da Chuva / Fernanda Takai E Rodrigo Amarante
日本でも「悲しき雨音」というタイトルで大ヒットしたカスケーズの「Ryhthm of The Rain」(63)。ブラジルではデメトリウスが自作の歌詞をつけて64年1月にカバーした。パト・フーのフェルナンダ・タカイとロス・エルマーノスのロドリゴ・アマランチのデュエット。
07 : Quando / Babado Novo
ロベルト・カルロスのオリジナル曲。1967年の映画「Roberto Carlos Em Ritmo De Aventura」で使われ同名のアルバムに収録されている。
08 : Se Você Pensa / Pedro Mariano
エリス・レジーナの歌でよく知られているが、オリジナルはロベルト・カルロス。1968年のアルバム「O Inimitável」に収録されている。エリスの息子、ペドロ・マリアーノはテンポを落として、この曲の新しい魅力を引き出している。
09 : Vem Quente Que Eu Estou Fervendo / Wilson Simoninha
エドアルド・アラウジョとカルロス・インペリアルの曲。1967年4月にエラズモ・カルロス、5月にアラウジョ自身がシングル盤をリリースしている。
10 : Coqueiro Verde / Zeca Pagodinho
オリジナルはエラズモ・カルロス。1970年のアルバム「Erasmo Carlos E Os Tremendões」に収録されている。この時にバックにトリオ・モコトーが参加していて、彼らもこの曲を自分たちで録音している。ここでは、なんとゼカ・パゴヂーニョが歌っているが、意外と悪くない。
11 : Erva Venenosa / Sandra De Sá
コースターズが歌ってヒットした「Poison Ivy」がオリジナル。ゴールデン・ボーイズが64年12月にカバーしている。
12 : Vendedor De Bananas / Ney Matogrosso
ジョルジ・ベンの曲だが、最初に録音したのはオス・インクリヴェイスで67年のアルバムに収録されている。
13 : O Vagabundo / Engenheiros Do Hawaii
この曲のオリジナルが誰なのかよくわからないが、ドイツのリッキー・シェイン (Ricky Shayne) という歌手が歌っているようだ。オス・インクリヴェイスで69年のアルバムに収録されている。
14 : Você Pediu E Eu Já Vou Daqui / Nando Reis
アントニオ・マルコスの名バラード。ロベルト・カルロスらにも曲を提供しながら自身でもヒット曲を出していたアーチストで、1969年のファーストアルバムに収録されている。
15 : Sentado À Beira Do Caminho / Fernanda Porto
ロベルト・カルロス/エラズモ・カルロスの作品。[10]と同じ1970年のアルバム「Erasmo Carlos E Os Tremendões」に収録されている。
16 : Namoradinha De Um Amigo Meu / Biquini Cavadao
ロベルト・カルロスの曲で[2]と同じ1966年12月リリースのアルバムに収録されていて、翌年1月にシングルカットされヒットした。なんとこの曲は、日本で西郷輝彦やローザ三宅がカバーバージョンを出している。
