Vitor Ramil / Longes
クレイトンとクレヂールの兄二人に比べて、なぜかこの人の音には痛々しさがつきまとっている。前作にも増して、冷たい風の吹くがらんとした風景が浮かび上がってくるようだ。声質が似ているのでカエターノあたりが引き合いに出されることもあるが、どちらかというとパウリーニョ・モスカからうけるイメージに近いような気がする。ペドロ・アスナールのベース、サンチャゴ・バスケスのパーカッションを中心にしたサウンドは、都市を彷徨う映画のサウンドトラックのようだ。
1991年から故郷に戻って暮らし始めた彼は、「リオで何をしていたと思う?亡命者だよ」と語っている。
