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2004年12月29日

Roberto carlos / Pra Sempre - Anos 60

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ブラジル音楽界の帝王、ロベルト・カルロスの集大成プロジェクト。第一段は60年代のアルバム8枚のボックス。紙製の箱に、紙ジャケのCDが収められています。

60年代の若者を熱狂させていたジョーヴェン・グアルダの核として絶大な人気を誇っていた時代をまとめたボックスセット。既にCD化されていたものばかりだし、ボーナストラックも無いのでお値打ち感いまいちなところですが、全曲の歌詞と録音時のデータなどが充実しているあたり、熱心なファンは見逃せないところ。

RC_1963.jpgRoberto Carlos (1963)
CBSに移籍して最初のアルバム。先行してヒットしていた"Splish Splash"収録(Bobby Darlinのカバー)。この曲のバックは、Renato e seus Blue Caps。1,5,9は、The Angels。その他は、Orquestra sob a direção de Astorとなっている。"É Preciso Ser Assim"は素敵なボサノヴァ。

RC_1964.jpgÉ Proibido Fumar (1964)
現在でも歌い続けている"É proibido Fumar","O Calhanbeque"を収録。他にも、Erasmo Carlosとの共作"BIoto Do Jacaré"、"Amapola"のロックンロールなカバーなど。バックはThe Youngstars。

RC_1965_1.jpgRoberto Carlos Canta Para A Juventude (1965)
ロベルト・カルロスの語りと口笛による"Não Quero Ver Você Triste"やガレージっぽい"Eu Sou Fan Do Monoquini"など。バックは、The YoungstarsとRenato e seus Blue Capsの混成バンドに加え、オルガンのLafayeteやGolden Boysたちが参加。

RC_1965_2.jpgJovem Guarda (1965)
同年に始まったテレビ番組"Jovem Guarda"の大ヒットを受けて発売されたアルバム。大ヒット曲"Quero Que Va Tudo Pro Inferno"はジョーヴェン・グアルダを代表する名曲。バックは前作とほぼ同じ。

RC_1966.jpgRoberto Carlos (1966)
真っ黒なジャケットが急に大人の雰囲気を漂わせる66年のアルバム。"Eu Te Darei O Céu","Nossa Canção","Esqueça","Negro Gato"(マリーザ・モンチがカバー),"Namoradinha De Um Amigo Meu"(西郷輝彦がカバー)など名曲ぞろい。

RC_1967.jpgRoberto Carlos Em Ritmo De Aventura (1967)
同名の初主演映画の挿入曲を集めたアルバム。生涯の代表曲"Eu Sou Terrivel"にはじまり"Como É Grande O Meu Amor Por Você","Por Isso Corro Demais","Quando","Você Não Serve Pra Mim","E Por Isso Estou Aqui","Só Vou Gostar De Quem Gosta De Mim"と異様に曲のレベルが高い。この頃から彼の歌自体も声が力強くなり、表現力もレベルアップしているのがわかる。

RC_1968.jpgO Initável (1968)
エリス・レジーナのカバーで知られている"Se Você Pensa"のオリジナルにして最高のバージョンが収録されている。他にも、マリーザ・モンチがカバーした"Eu Te Amo, Te Amo, Te Amo"、Antonio Marcosのスケールの大きなバラード"E Não Vou Mais Deixar Você Tão Só"など。バックにストリングスが入り一段とスケールアップしている。

RC_1969.jpgRoberto Carlos (1969)
ガル・コスタがカバーした"Sua Estupidez",チン・マイアの曲"Não Vou Ficar"などを収録。"O Diamante Cor-De-Rosa"は、同名の映画の主題曲。歌無しのインストルメンタルだが、フューチャーされるハーモニカは、ロベルト・カルロス自身の演奏(らしい)。

2004年12月25日

ミルチーニョ/ニュー・マレモレンシア

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コーラスグループ「MPB4」の一人、ミルチーニョが1986年に発表した初ソロアルバムが日本で初CD化。

Amazon.co.jpで購入 >> ニュー・マレモレンシア

アナログ盤を探していた人も大勢いたでしょう、86年という微妙な時期のアルバム。世界中でドカシャカやってる頃によくまぁこんなアルバムを作れたもんです。ジョアン・ジルベルトも彼の歌を認めていたとか。まぁ、実際には80年代らしいシンセ系の音もしっかり入ってるんですが、いい感じに柔らかくなってます。

参加メンバーの中で意外なのが、クレヂール・ハミル。2曲を共作し、ボーカルでも参加しています。北東部のロックアーチスト、アルセウ・ヴァレンサとの共作曲なんてのもあって、この人の人脈はどうなっているんでしょう。バックには当時のブラジル音楽界を代表するミュージシャンがずらっと顔を揃えています。

タイトル曲は、1949年のイタリア映画「にがい米」の挿入曲「ANNA」。主演のシルヴァーナ・マンガーノが歌ったバイヨンだそうです。ミルチーニョは、新しくオリジナルの歌詞をつけて歌っています。この曲は、60年代にアメリカのボサノヴァアルバムでチャーリー・バードやジーン・アモンズによって演奏されています。ブラジルでも流行ったことが有るのか、ダウージがどバイヨンで歌っているものもあります。

2004年12月24日

Sérgio Cassiano / Ciência da Festa

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メストリ・アンブロージオのメンバー、セルジオ・カシアーノのファースト・ソロアルバム。トラトリ・レーベルから。

メストリ・アンブロージオの初来日公演でこの人の歌にがっつり胸ぐらをつかまれてしまった身としては、彼の歌がたっぷり聴けるというだけで嬉しいかぎり。

Sérgio Cassiano (voz e percussão)
Edinho Almeida (violão, viola e vocais)
Abul Junior (percussão e vocais)
Mazinho Lima (baixo e vocais)

演奏の中核はこの4人。サンパウロでのアルバムリリース・ライブもこの4人で行っている。ペルナンブーコの音楽をベースにしている点では、メストリ・アンブロージオでの活動と同じ軸を持っている。同じくメンバーのエデル・オ・ホーシャのソロアルバムがエレトロニカに大胆に踏み込んだものだったのに比べると、シンプルなアコースティック・サウンドで歌を聴かせる対照的な作品になっている。

Hamilton De Holanda / Música Das Nuvens E Do Chão

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バンドリン奏者、アミルトン・ヂ・オランダのセカンドソロアルバム。ショーロのアルバムとは思えないような選曲の刺激的なインストアルバム。

前作でもユニークなレパートリーを披露してくれていたが、それでもジャコーやピシンギーニャの曲が含まれてはいた。今回は、曲目だけ見せられてショーロ・アーチストのアルバムだと思う人はいないだろう。

1. Desfigurado ( Cartola )
2. Retrato da vida ( Djavan / Dominguinhos )
3. Ponteio ( Edu Lobo / Capinam )
4. Contramilonga a la funerala ( Astor Piazolla )
5. Beija-Flor ( Nelson Cavaquinho / Noel Silva / Augusto Tomaz Jr )
6. Samba novo ( Baden Powell )
7. Karatê ( Egberto Gismonti )
8. Céu de Brasília ( Toninho Horta / Fernando Brant )
9. Música das nuvens e do chão ( Hermeto Pascoal )
10. Baião de Lacan ( Guinga / Aldir Blanc )
11. Estações ( Hamilton de Holanda )

Músicos :

Hamilton de Holanda - Bandolim de 10 cordas
Daniel Santiago - Violão
André Vasconcellos - Contrabaixo, Fretless ( faixa 5 )
Márcio Bahia - Bateria

Solistas Convidados :

Gabriel Grossi - Gaita ( faixas 4 e 9 )
Yamandú Costa - Violão 7 cordas ( faixa 11 )


曲によってはというか大半の曲でドラムセットが使われ、ジャズのギタートリオにバンドリンが加わった編成といったほうが正しいかもしれない。トニーニョ・オルタの「Céu de Brasília」をバンドリンでやろうなんて考える奴がどこにいるか?

しかし、どのトラックもしっかりとした手応えを感じさせるし、聞き通すとしっかりショーロを聴いたような気にさせる。原点回帰的なショーロ作品が多い中、アグレッシブな姿勢で作られた素晴らしい作品だ。

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