ALO,ALO,BRASIL

名曲アルバム:011

EU SO QUERO UM XODO/
エウ・ソゥ・ケロ・ウン・ショドー

text by 《DINO》

ドミンギーニョスとアナスタシアが共作したシンプルで暖かいラブソング。恋にあこがれる切ない気持ちが歌われています。ジルベルト・ジルの'73年のシングル盤が初出だと思われます。ドミンギーニョスは、ルイス・ゴンザーガの直弟子でいまやブラジル北東部音楽を代表するベテラン。彼と70年代初め頃にコンビを組んでいたのがアナスタシア。彼女は最近アルバムも発表し、ライブ活動も積極的に行っているようです。


1:ドミンギーニョス/O FORRO DO DOMINGUINHOS & DOMINGUINHOS AO VIVO

ドミンギーニョスのアルバム上での初録音と思われるのが1975年の上のジャケット「O FORRO DO DOMINGUINHOS」。自作曲を始めフォッホーの有名曲を2,3曲ずつメドレーで演奏しています。それ以前にシングル盤等で録音があるかもしれません。彼の古いアルバムは全然CD化が進んでいないのですが、何度も録音しているのでその中からもう一枚最近のライブ盤をご紹介。2000年の3月に録音されたものです。2枚を聴き比べても、音質以外に25年の歳月を感じさせない所がすごい。歌もアコーデオンの演奏も彼の人柄そのもののように暖かい。

2:アナスタシア/XODO DO BRASIL

アナスタシアも、昔の録音が入手困難なので最近のアルバムから。なんとこれも2000年の3月録音。ここでは、このコンビのもう一つの名曲「TENHO SEDE」とメドレーで歌われます(ドミンギーニョスがゲスト参加)。

3:ジルベルト・ジル/CIDADE DO SALVADOR & SAO JOAO AO VIVO & BELEZA TROPICAL


作者の二人以上にこの曲を世に知らしめたのが、ジルベルト・ジル。1973年にシングル盤で発表しています。1989年に出たデヴィッド・バーン編集のコンピレーション「BELEZA TROPICAL」に収録されています。73~74年にかけて、ジルが制作していたアルバムが2枚目の「CIDADE DO SALVADOR」。結局発表されず、98年に出たボックスセットではじめて日の目を見ました。今は単体のアルバムとしても入手できます。聴いた感じでは73年のシングル盤と同じテイクのようなんですが、収録時間が30秒も違うので???
そして、ジルも2000年のライブ盤でこの曲を演奏しています。ルイス・ゴンザーガの曲を中心に構成された、フォッホーライブ。超傑作です。

4:ドリス・モンテイロ/DORIS

なんと、こんな人も歌っていました。サンバ・カンソンの時代から活躍するドリス・モンテイロの73年のアルバム。すごい早い時期に取り上げています。フォーク調のギターイントロがちょっと新鮮。

5:パウラ・トーレル/PAULA TOLLER

ポップグループ、キッヂ・アベーリャのボーカル、パウラ・トーレルのソロアルバム。NOEL ROSA から GUNS N' ROSES まで、選曲が面白いアルバムです。打ち込み主体のサウンドをバックに、ちょっとふてくされた感じで歌っています。「女だって色々あんのよ」って雰囲気。

6:オズマール・ミリート/VIAGEM

ピアニスト・アレンジャーのオズマール・ミリート。こんな人がここに出てくるのは思いっきり意外に感じる人も多いでしょう。1974年のアルバムということで、これもかなり早い時期に取り上げてますね。ストリングスをバックにしたピアノ演奏にコーラスが入ります。ドミンギーニョスというよりもジルベルト・ジルのファンキーな部分をソフトに解釈した感じでしょうか。なかなか聞きごたえあります。

8:オス・ムリェーリス・ネグラス/MUSICA SERVE PRA ISSO
   カルナッキ/UNIVERSO UMBIGO

さて、けっこう意外なメンツのカバーバージョンが続きましたが、とどめがこれ。変態ポップグループ「カルナッキ」と、そのリーダーが以前にやっていたユニット「オス・ムリェーリス・ネグラス」。2度も取り上げるってのは、かなり気に入ってるんでしょうか? 「オス・ムリェーリス・ネグラス」のは88年のセカンドアルバムですが、もう完全にぶっ壊れてます。打ち込みのインド・アラブ風のサウンドに、気の抜けたボーカル、ふぬけたコーラス。「カルナッキ」のは97年で「カルナッキ」としてのセカンドアルバム。こちらは随分マトモかも。っつても充分変ですが。