ALO,ALO,BRASIL

ジョアン・ジルベルト@N.Y.カーネギーホール
( 2000年 6月 16日)

text by MIO

7時30分。ニューヨークは少し蒸し暑く、日没にはまだまだという時間。
カーネギホールの前に到着すると、大勢の人だかりの中に、「チケット譲ってください」とかかれた紙切れを持った人がポツポツと。さすがにジョアン、ニューヨークでも結構人気ありますね。日本からも結構見に来ている人が多かったです。

客席もほぼ埋まり、開演時間の8時を回っても、まだジョアンは現れず。
まぁ、開演が遅れるのはよくあることなので、気にとめずにいたら、スタッフから「ジョアンはまだ到着していないので、もうしばらくお待ちください」というようなアナウンスがあり、相手がジョアンだけに本当にコンサートが始まるかどうかちょっと不安になりましたが、ちょうど1時間遅れの9時頃、ギター1本ひっさげて、ようやくジョアン登場!
でてきたジョアンは、とても申し訳なさそうに手をあわせて謝り、なんて言っていたのかは解らなかったのですが、二言三言理由を話ていました。

そしていよいよ開演!「ドラリス」で幕を開けたコンサートは、まさに「声とギター」だけの2時間。
私の席は発売日に直接カーネギーへ電話してチケットを取った甲斐あって、最前列の少し左。指先もバッチリ見えて、時折ジョアンの生声も聞こえるところでした。カーネギーの広いステージにジョアンただ一人。観客はイントロが始まると拍手もサッと鳴りやみ「しん」と耳を澄ますように聞き入っていました。でも、これがもう少し小さなホールで、PAなしで聞けたらもっと最高だろうなぁ、とも思いましたが、欲張りすぎですね。

途中「耳が聞こえにくいから」と自らモニタースピーカーを近づけたりする場面があり、おいおいスタッフはいないのか?って思いました。さすがにジョアンも歳には勝てないってことでしょうか?でも声はとても元気で、まだまだ当分は大丈夫だな!と思わせてくれました。ふつう2時間ぶっとうしで演奏するだけでも疲れると思うのだけど。数えていませんが、たぶん20曲近くは演ってたはず。

アンコールの時には、二人ほど帰っていく人を見てジョアンも気にしたのか「時間は大丈夫か?」とスタッフに尋ねたりもしましたが、(たぶん)客席からの「I Love You!」の一言に、ニッコリ笑って演奏再開。最後はスタッフがでてきてうち切られましたが、ジョアン自身はまだまだ歌うつもりのようでした。開演前、舞台の上に演目の書かれた紙があったのですが、その中に「Chega de Saudade」も書かれていたので、きっと最後は「Chega de Saudade」を歌うつもりだったに違いないでしょう。ア~残念!

帰り道は耳に残ったジョアンの声で「Chega de Saudade」が頭の中に聞こえていました。

やはり生は感動ものです。聞けて良かった!って感じです。わざわざ行った甲斐がありました。

1度でいいから日本にも来てもらいたいですね。その日がくることをみんなで祈りましょう。
カエターノあたりが引っ張ってきてくれないかな、そしたら腰抜かしそうですが。

今回の「ジョアン・アット・カーネギー」はJVC Jazz Festival の一環で行われました。
毎年、ニューヨークのジャズ・フェスにはたくさんのブラジル人ミュージシャンが出演していますが、さて来年は誰が来るのでしょうか。


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