ALO,ALO,BRASIL

小野リサ&エミリオ・サンチアゴ@ブルーノート東京
( 2000年 5月19日2nd )

text by E.シンクレール

「15歳から彼のファンだった」と言う小野リサ嬢の招きでエミリオ・サンチアゴの初来日が実現した・・!

最終日(土曜日)が満席で、予約出来たのが金曜日のセカンド・ステージ。残業を翌日にまわし駆けつけると、すでに1階席は一杯で、2階の隠れ家風の小部屋に通された。その部屋も満員だ。リサ・ファンは確実に増えている。

オープニング・メドレーに続き、7月に発売予定の新譜から一曲。
そしてリサ嬢が次の曲を歌い始めると、白いスーツにマイクのエミリオ・サンチアゴが客席から登場。余裕たっぷりに観客と握手を交わしながらステージに向かう姿に一瞬ここはカネコンか?と錯覚してしまった。

それからはエミリオのワンマンショー!
大ヒット曲「バナネイラ」をはじめ「サイゴン」「マランドロ」ほか「バイバイブラジル」など意外とも思える選曲で歌いまくる。甘すぎない色気、渋みを増した声で熱唱するエミリオ・サンチアゴを生で見られるなんて夢みたいだ。エミリオお抱えのキーボード奏者はもちろんのこと、フルートからサックスに持ち替えたスティーブ・サックスも水を得た魚のように生き生きとステージに色を添える。

7曲ほども歌っただろうか、初めはノリのよかったリサ・ファンがだんだん退屈してきたな、という頃、リサ嬢がステージに戻り、今度は、大人な雰囲気でデュエット。しかしリサ嬢の、ほんわかしてちょっととぼけたMCは相変わらず。エミリオのデヴュー盤(75年)にふれ、新しく出た本に載ってるんだけど・・と書名が思い出せないようで、こっちが歯がゆくなってしまった。でも、そんなところが魅力なのでしょう。

今年のアルバムは30万枚を見込んでいるという。その中からと言って歌った1曲は、声の調子が良くなかったことを考えても、平凡なイージーリスニング調としか言えない。彼女にブラジル音楽の届け手であって欲しいと思うのはファンのエゴかもしれない。しかし彼女にしか出来ないことは他にあるはずだと思う。いまだに1stアルバムが一番好きというファンがたくさんいるのだから。

彼女が何を目指しているのかはもうすぐわかる。
デオダードの魔法がかかっているのだから、
きっとステキなものに違いない。


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