ALO,ALO,BRASIL

アルバムレビュー:029

DANIEL GONZAGA / UM BANQUINHO, UM VIOLAO...

text by 《DINO》

SEVENMUSIC / 2001

  1. Asa branca
  2. O xote das meninas
  3. Pau-de-arara
  4. Vida de viajante
  5. A volta da asa branca
  6. Qui nem jilo
  7. Festa
  8. Riacho do Navio
  9. A morte do vaqueiro
  10. Sabia
  11. Baião da garoa
  12. Estrela de ouro
  13. Viva meu padim

 ルイス・ゴンザーガの孫でゴンザギーニャの息子、ダニエル・ゴンザーガ。これは、彼の3枚目のアルバムになります。父ゴンザギーニャの曲を1曲含む、祖父ルイス・ゴンザーガの曲を集めたもの。聴く前は親の七光りならぬ7×7=49光りで、しかもおじいちゃんのレパートリーってのもなんだかなぁ...と、舐めてかかってたんですが。これがもう、大変に素晴らしい出来でありまして、個人的年間ベスト5に入賞決定ってな感じで、毎日こればっかり聴いてます(10月5日現在)。

 このアルバムは、ギターサウンドにフォーカスしたシリーズものの一枚。タイトルは「小さな椅子とギター」っていう意味です。ボサノヴァならいかにもわかりやすい話ですが、ルイス・ゴンザーガのバイアォンやショッチをどう表現しているのか。ダニエルは、実にいい仕事をしました。北東部音楽のニュアンスを失わずに、新鮮な響きを生み出しています。大半の曲が今まで多くの人に歌われてきた、ある意味手垢のつきまくった曲。それが、こんなにいい曲だったのかと、トラックを進めるたびに感心するばかりです。

 ダニエルの声がお父さんそっくりで、ゴンザギーニャファンとしてはそれだけで胸が熱くなるんですが、それだけではなく、ダニエル自身が表現者として一回り大きくなっていることがよくわかります。彼自身が「一度はやらなければいけないことだと思っていた」と語っていますが、結果はとても満足のいくものになったと思います。