ALO,ALO,BRASIL

アルバムレビュー:026

AS MUSICA DOS FILMES DE CARLOS DIEGUES

カルロス・ヂエギス映画音楽集

text by 《DINO》

NATASHA / 2001

  1. NANA -- Nara Leao
  2. ANDA LUZIA -- Maria Bethania
  3. E... O MUNDO NAO SE ACBOU -- Carmen Miranda
  4. QUANDO O CARNAVAL CHEGAR -- Chico Buarque
  5. JOANA FRANCESA -- Chico Buarque
  6. XICA DA SILVA -- JORGE BENJOR
  7. PEDACINHOS DO CEU -- Joel Nascimento e Grupo Chapeu de Palha
  8. BYE BYE BRASIL -- Chico Buarque
  9. QUILOMBO - O ELDORADO NEGRO -- Gilberto Gil
  10. UM TREM PARA AS ESTRELAS -- Cazuza e Gilberto Gil
  11. DIAS MELHORES VIRAO -- Rita Lee e Roberto de Carvalho
  12. VEJA ESTA CANCAO -- Milton Nascimento
  13. A LUZ DE TIETA -- Caetano Veloso e Gal Costa
  14. SOU VOCE -- Toni Garrido
  15. MELODIA SENTIMNTAL (faixa bonus) -- Carlos Diegues e Sacha Amback

ナターシャレーベルから、映画監督カルロス・ヂエギスの作品に使われた音楽を集めたアルバムが出ました。カルロス・ヂエギスの作品では去年日本でも上映された「オルフェ」を見た人も多いと思いますが、数々の名作を作り続けている名匠です。

各トラックがどの映画の音楽なのかクレジットが入っていないので実は正確には分からないのですが、豪華なメンツを見ていただければ内容の充実度が想像できると思います。しかも、アーチスト自身のアルバムには収録されていない曲も多く、アナログ盤が入手困難なものはこのCDでしか聴くことができないということになります。

冒頭、ナラの歌うのは、モアシール・サントスの「ナナン」。重々しい声で歌詞の無い曲をダーバダーってな感じで歌っています。これはモアシール・サントスが音楽を担当した1964年の初長編作「ガンザ・ズンビ」の曲。ちなみにこの映画にはカルトーラが出ているらしい。見たい!

続くベターニャは、ブラギーニャことジョアン・ヂ・バーホの「アンダ・ルジア」。ベターニャは、後年この曲をアルバム「シクロ」で少し歌っていますが、この若い頃の歌はそれとは違った初々しさが有ってとても魅力的です。

カルメン・ミランダの曲はどんな映画で使われたんでしょう?1938年録音のヒット曲です。

4曲目は、シコ・ブアルキ、ナラ・レオン、マリア・ベターニャが実際に出演した1972年の「オ・クアンド・カルナヴァル・シェガー」の主題歌。

5曲目「ジョアナ・フランセーザ」は、1973年の同名映画の主題歌。主演はジャンヌ・モロー。ここにはライブテイクで収録されています(パリでのライブ?)。

6曲目は、実在の黒人女性を題材にしたゼゼ・モッタ主演の映画「シカ・ダ・シルヴァ」の主題歌(1976)。ジョルジュ・ベンのねっとりと黒い歌が聴けます。

7曲目は、ショーロ・インストで1978年の映画「CHUVAS DE VRAO」からの曲。演奏に何やら会話がかぶさっているのはサントラだから?

8曲目、名作「バイ・バイ・ブラジル」の主題歌。これもシコ・ブアルキの曲です。ブラジルの田舎町を巡るロードムービーの主題歌らしい、空間とスピード感を感じさせる美しい歌です。

9曲目は、逃亡黒人奴隷が作った集落を題材にした1984年の映画「キロンボ」の主題歌。ジルベルト・ジルの曲です。

10曲目は、ジルと今は亡きカズーザの共作・共演で1987年の同名映画の主題歌。

11曲目は、ヒタ・リーと旦那のホベルト・ヂ・カルヴァーリョ。出だしは一瞬ムーンライト・セレナーデを思わせるメロディーの軽快なポップソング。1988年の同名の映画の主題歌で、ヒタ・リー自身も出演しているらしいです。

12曲目はピアノだけをバックにミルトン・ナシメントがじっくりと歌う曲です。1994年の同名映画の主題歌。

ここから2曲はカエターノ・ヴェローゾが音楽を担当した映画。13曲目は、映画「チエタ」から主題歌をカエターノとガルの歌で。そして、「オルフェウ」からトニ・ガヒードの歌う「ソウ・ヴォセー」。いい歌だぁ。

そして最後はボーナストラックということになっていますが、カルロス・ヂエギス自身が歌っているのでしょうか。ピアノだけをバックにヴィラ・ロボスの曲を歌っています。なかなか味の有る歌。音質がいいので最近の録音のようですが、1969年の映画「OS HERDEIROS」でヴィラ・ロボスの音楽を使っているのでその関係かもしれません。ちなみにこの映画、若い頃のカエターノやナラ・レオン、ダルヴァ・ヂ・オリヴェイラといったミュージシャンが特別出演しているようです。見たい!

カルロス・ヂエギスのオフィシャル・サイト>>>