ALO,ALO,BRASIL

アルバムレビュー:021

GILBERTO GIL / as cancões de Eu, Tu, Eles

text by 《DINO》

  1. Oia Eu Aqui De Novo
  2. Baiao De Penha
  3. Esperando Na Janela
  4. Juazeiro
  5. Ultimo Pau-De-Arara
  6. Asa Branca
  7. Que Nem Jilo
  8. Assum Preto
  9. Pau-De-Arara
  10. A Volta Da Asa Branca
  11. O Amor Daqui De Casa (tema de Darlene)
  12. As Pegadas Do Amor (Tema de Ozias)
  13. Lamento Sertanejo
  14. Casinha Feliz (Vinheta)

ジルベルト・ジルの最新作は、映画絡みのものになった。詳しい内容はわからないけど、北東部を舞台にした映画のようだ。サントラ盤というわけではないようで、映画で使われた歌を集めたものという体裁になっていて、ルイス・ゴンザーガの曲を中心に北東部ゆかりの曲を歌っている。

10曲目まではほぼ同じメンツで、ギターやバンジョーのSergio Chiavazzolli、フルートのCarlos Malta、ベースのLuciano Calazans、アコーディオンのCicinho、パーカッションのFerretiとEudesといった面々。シンプルな編成でアレンジも押さえ気味だが、スライド・ギターやバンジョーを使ってニュアンスに富んだサウンドになっている。そして、そこにジル独特の軽さとペーソスに溢れた歌が加わって、実に味わい深い世界が作られている。単調になりがちな(そこが良かったりもするが)ノルデスチものの中でも特にお勧め。

11曲目からジルの自作曲。この映画のために作られたと思われる2曲(11/12)はそれぞれ登場人物のテーマ曲らしい。11は、Chico Neves の作るサウンドをベースにジル自身のギターとアコーディオン、 Marcos suzano のパーカッションと Dominguinhos のアコーディオン、 Heraldo do Monte の10弦ギターが幻想的な世界を作る。12もChico Neves の三度プロダクションをベースにジルのギターと カエターノの息子 Moreno Veloso のパンデイロが絡む。

13は、ジルがドミンギーニョスと作った旧作。バックにドミンギーニョスを迎えて、涙ちょちょ切れそうな切ない世界。

最後の14は、ジルのアコーディオンソロ。といっても30秒ほどですが。

※2004年追記:この映画は東京映画祭で上映され、その後小規模ながら一般公開もされた。現在日本版DVDがリリースされている。邦題「私の小さな楽園」