ALO,ALO,BRASIL

アルバムレビュー:006

ZHEN BRAZIL / ZHEN BRASIL

TEXT BY WILLIE WHOPPER

(レーベル不詳。インディペンデント?)

  1. A GALINHADA DO ADOLFO
  2. TEM PURE NO TEM PURA
  3. KAPOTARO NOMATO
  4. A BARATA
  5. CHUM CHUM CHUM
  6. CESTA BASICA
  7. FORRO ZHEN
  8. O GATO ARI
  9. CALANGO
  10. SAUDADES DO BRASIL"DEKASSEGUI"
  11. PEAO PAGODEIRO
  12. HOJE E DOMINGO

古くはネルソン・マツダ、最近ではクラウヂーニョ&プセーシャのプロデューサー”ヒロシ・ミズタニ”やパト・フのボーカル、フェルナンダ・タカイ等の活躍にみられるようにブラジル音楽業界でも大勢の日系人が活躍している。しかしほとんどのアーティストはサン
パウロの日系人街をベースに活動しているんではないだろうか?今回紹介する「ゼン・ブラジル」は詳しい経歴は闇に包まれているのだが、どうやらノルデスチ在住のグループらしい。

アルバムのほぼ全ての曲を書いているアドルフォ・ショージ・ミズタを中心に結成された9人編成のこのグループ、日章旗とブラジル国旗をミックスしたような旗の下にメンバーが勢揃いしているジャケ写を眺めてみても分かるように、見た目はまるっきり日本人。(こんな人達、電車の中で良くみかけません?)なかには”カオリ”や”ケンゾウ”という名を持つメンバーも。(ちなみに、富士山の上にキリスト・ヘッドが立っている裏ジャケットからは日伯親善という表向きな体裁以上のなにかを感じとった。彼等は今日の日本人以上に日本という国を愛しているのだろう。)

演奏のほうは極めて典型的なパコーヂだが、銅鑼を使用したり、日本の童謡を挿入したりと、ルーツを日本に持つ彼等なりのアイデンティティを上手く表現している。中でも「サウダーヂ・ド・ブラジル」には”デカセギ”とサブ・タイトルが振られており、彼等の歌が生活に密着したところから作られていると想像させられる。是非近い将来、彼等の夢であろう来日公演を実現してもらいたいものだ。それにしてもこのグループ名、やっぱり「禅」からとったのでしょうか?