ALO,ALO,BRASIL

クロスレビュー:005

IVAN LINS / MÃOS

  1. Vieste     (Vitor Martins - Ivan Lins)
  2. Nicarágua     (Vitor Martins - Ivan Lins)
  3. Mãos     (Vitor Martins - Ivan Lins)
  4. Paixão secreta     (Vitor Martins - Ivan Lins)
  5. Iluminados     (Vitor Martins - Ivan Lins)
  6. O céu mudou     (Vitor Martins - Ivan Lins)
  7. Romance     (Vitor Martins - Ivan Lins)
  8. Vampiros modernos     (Vitor Martins - Ivan Lins) 

MIO

名コンビとして知られるVitorの詩を得てイヴァンのヴォーカルが冴え渡っています。改めて聴き直したけど、メロディーは今も昔もイヴァン節。よい意味でのオリジナリティがいつも変わらないというのは、ファンにとってありがたい事です。サウンドがフュージョン系なので、好みの分かれるところですが、MPBの枠を越えたリスナーにも受け入れられやすいでしょう。(2)Nicaraguaは、思わず踊りだしたくなって元気が出ます。

ヴァレーリア

87年の作品でUnits面々のソロ、その中でもDX-7の音色か際だっているせいか全体にポップな仕上がり。次なる米国進出「Love Dance」への意識も匂わせる一枚。そんな中でM-1,3,4,5,などはIVANとCesar Camargo Marianoとの美しいホーン&ストリングスのアレンジが絶妙だ。特に彼独特のコードプレグレッションが楽しめるM-1 Viesteは私の癒しの一曲。

GACHOPIN

ピアノから生み出される彼の曲はギターから生みだされることの多い他の多くのブラジリアンコンポーザ達のそれとは質を異にする洗練さを感じさせる。その美しいメロディと複雑なコードが醸し出す絶妙な楽曲が米ミュージシヤン達に受け入れられたのも頷ける。がしかしその真骨頂は米国向けに制作された自身のアルバムより、本作のようなブラジル国内盤の方でいかんなく発揮されている。タイトル曲「マオス」の出来は後のアルバムに収められたものよりも遥かに素晴らしい。

E.シンクレール

優れた作曲家で、鍵盤の達人、魅力的な歌い手でもあり、長身で、暖かくナイーヴな表情がファンを魅了してやまないイヴァン・リンス。しかし、かれの魅力はそれだけではない。一時売れなくても、投げ出さずに音楽を続けた誠実さ、つねに新しい時代への希望を歌う姿勢が、人々を惹きつける。初期のイヴァンを思いだす2曲目「ニカラグア」は、アルバム発表の前年86年にアメリカが行った反政府ゲリラへの莫大な援助によって、長引く内戦に悲鳴をあげるニカラグアを励ます曲だと思うのだがどうだろう?もっと歌詞つきの日本盤が出て欲しいものである。