ALO,ALO,BRASIL
Bossa Nova

特集 > ボサノヴァ > ボサノヴァ黎明期を聴く

ボサノヴァ黎明期を聴く

text by DINO

プレボサの歌手達
DICK FARNEY LUCIO ALVES SILVIA TELLES ALAIDE COSTA
Atendendo a Pedidos
1959
sua voz íntima sua "bossa nova"
Interpretando sambas em 3-D
1959
Amor de Gente Moça
1959
Amor em Hi-Fi
1960
Gosto de Você
1959
Afinal...
1963
ボサノヴァが生まれた頃、ブラジルで人気を2分していた男性歌手。ジャズのセンスと都会的で粋なスタイルで、ボサノヴァ的感覚を先取りしていた。1954年、彼ら二人のデュエットした「浜辺のテレーザ」が、ジョビンの最初のヒット曲となった。 ボサノヴァのアイドル、シルヴィア・テリス。ボサノヴァ誕生前にプロの歌手として活動を始め、ジョビンやカルロス・リラの曲を録音していた。リラの曲を最初に録音したのは彼女だった。洗練された新しい感覚のサンバカンソン。 彼女もボサノヴァ以前から歌手として活動していたが、ボサノヴァを産み出した動きにかかわることになり、早い時期からボサノヴァを録音している。
JOHNNY ALF ELIZETH CARDOSO AGOTINHO DOS SANTOS
Rapaz de Bem
1961
Canção de amor demais
1958
Antonio Carlos Jobim e Fernando Cesar
na voz de Agostinho dos Santos
1958
ボサノヴァブームの時期にサンパウロに移ってしまい、ムーブメントとは距離を置いた形になってしまったが、ボサノヴァにつながるスタイルを早くから作り出していた。51年に作られ、55年に録音されたこのアルバムのタイトル曲は、すでにほとんどボサノヴァ。 ジョアン・ジルベルトの演奏が初めて録音されたのが、エリゼッチ・カルドーゾのこのアルバム。映画「黒いオルフェ」で歌を吹き替えたのが、エリゼッチとアゴスチーニョ・ドス・サントスだった。

初期のアントニオ・カルロス・ジョビン
Meus Primeiros passos e compassos
CD
Sinfonia do Rio de Janeiro
1954
Orfeu da Conceição
1956
Tom Jobim e Billy Blanco
1960
左端のCDがボサノヴァ以前のジョビンの仕事を集めたもの、初めてのヒット曲「浜辺のテレーザ」やビリー・ブランコとの大作「リオ・デ・ジャネイロ交響曲」、ヴィニシウス・ヂ・モラエスとの初めての仕事「聖母懐胎祭のオルフェ」などがあオリジナル録音で聴くことが出来る。53年から56年まで、オーソドックスなサンバ・カンソンから、徐々に新しいスタイルを築いていく過程がほぼ録音順に収録されている。

ジョアン・ジルベルト
Chega de Saudade
1958
O Amor, O Sorriso e a Flor
1960
João Gilberto
1961
O Mito
The Legendary João Gilberto
ジョアン・ジルベルトのオデオンでの3部作。これを聴かずにボサノヴァは語れない...のだが。この時期のジョアンをすべて聴けるCDも現在廃盤になり、簡単には聴くことができない状態にある。新しいボサノヴァファンは大きな欠落を抱えたままいつまで待つことになるのか。ジョアン・ジルベルトのすべてがここにあり、同時に新しい境地を切り開いた作編曲家としてのジョビンのショーケースでもある。

その他の重要ミュージシャン
JOÃO DONATO LUIZ BONFA GAROTO
Trip to Bossa Nova Muito a Vontade
Sambou Sambou
1962
Luiz Bonfa
1955
VIVA GAROTO
早すぎた天才、ジョアン・ドナート。初録音は1949年。左のオムニバスで、ボサノヴァのビートを先取りしていたといわれる53年録音の「Eu Quero Um Samba」が聴ける。右は初期のピアノトリオで、ドーナト初の12インチアルバム。 ボサノヴァ以前から、ギターの名手として活躍していたルイス・ボンファ。左は彼の最初のアルバム。ジョビンやドナートも参加している。 ブラジルのギター奏者に大きな影響を与えた名ギタリスト。ボサノヴァ誕生以前に亡くなったため直接関わることはなかったが、ジョアンやルイス・ボンファに大きな影響を与えた。このCDは、彼のギター演奏が堪能できる貴重な録音。オリジナルは1950年に録音されたものだが、すでにボサノヴァ的なものをここに聴くことができる。

ボサノヴァ達
CARLOS LYRA ROBERTO MENESCAL OS CARIOCAS
Bossa Nova
1960
Carlos Lyra (2nd)
1961
A Bossa Nova de Roberto Menescal e Seu Conjunto
1963
A Nova Bossa Nova de Roberto Menescal e Seu Conjunto
1964
A Bossa dos Cariocas
1962
Mais Bossa com Os Cariocas
1963
カルロス・リラとホベルト・メネスカル。この二人が始めたギター教室がボサノヴァ誕生の温床となった。この教室に通っていたナラ・レオンのマンションに彼らがたむろすようになり、ジョアンやジョビンも顔を出すようになった。ちなみにジョアンを連れてきたのは、メネスカル。後にカルロス・リラは、ボサノヴァと決別する。また戻っちゃうんだけどね。 50年代から活躍していたコーラスグループ。ジョビンの初期作品にも登場する。それぞれ楽器もこなし、フォー・フレッシュメンのようなジャズコーラスを聴かせてくれる。
SERGIO MENDES
Dance Moderno
1961
Sergio Mendes & Bossa Rio
1962
ボサノヴァ界で最も成功した男、セルジオ・メンデス。この頃は、クラブでジャズピアノを弾くピアニストだった。

OMNIBUS
Bossa Nova at Carnegie Hall
1962
Bossa Nova Mesmo
1962
Bossasession
1964
Sergio Mendes
Carmem Costa
Bola Sete e Jose Paulo
Sergio Ricardo
Oscar Castro Neves
Luiz Bonfa
Agostinho dos Santos
Joao Gilberto
Milton Banana
Carlos Lyra
Ana Lucia
Caetano Zama
Roberto menescal
Normando
Chico Feitosa
Laís
Oscar Castro Neves
Lúcio Alves
Carlos Lyra
Sylvia Telles
Laís
Vinicius de Moraes
Sylvia Telles
Lucio Alves
Roberto Menescal
初期ボサノヴァを聴くためのオムニバス
ヒット曲中心のボサノヴァ集は掃いて捨てるほど有りますが、ここでは初期のボサノヴァを聴くのに適したものをいくつか紹介します。
Trip to Brasil Bossa Nova
Histria Som & Imagem
ボサノヴァ・珠玉のセンス ボサノヴァ源流編 ボサノヴァ青春編
ジョアン・ドナートの重要な初期録音を聴くことができる。選曲もバランスが良く、曲ごとの解説も付いて、ボサノヴァの歴史を概観できる好編集盤。 ボサノヴァの貴重な写真を納めた写真集に付いていたCD。 EMI/ODEON系の音源でまとめられたオムニバス。ガロートやルイス・ボンファ、ディック・ファルネイら、ボサノヴァの源流に触れることができる。 今はもう廃盤になって入手できないオーディブックのボサノヴァ集。左はボサノヴァに影響を及ぼしたとされるサンバ~サンバ・カンソンの歌手達をまとめて聴くことができる。右は、ボサノヴァの誕生から初期のボサノヴァを聴ける。当時ここでしか聴けない音源が多かった。