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願再発!幻のボサノヴァ傑作アルバム[2]

>>[1]

(TXET BY WILLIE WHOPPER&こがねい)


Noma Benguell / oooOOOH. NORMA (1959) (追記:CD化されました)

セクシー路線の女優でひょんなことから、長年あたためていた歌手デビューをこのLPで果たす事ができた彼女。ボサノヴァがリオの学生たちの新しい音楽として産声を上げた頃 彼女も大学でのコンサートなど初期のボサノヴァライブに出演をして、最初っからボサノヴァに関わってた人。ボサノヴァというよりはボサノヴァ前夜のジャズボーカル風味のアルバムですが、ここでのHo-ba-la-la等で聞ける彼女のボーカルスタイルは、彼女がプロのボーカリストでなかった事が良く作用したのか、Elizete等の当時ボサノヴァと関係をもったプロの歌手たちのスタイルよりはずっとボサノヴァ的。ElencoでのDick Farneyとの共演も含めぜひとも貴重な資料として再発してほしいのに、なぜか無視されている一枚。(こがねい)

Geraldo Vespar / Samba Nova Geração (1965) (追記:CD化されました)

Roshinha de Valençaの項でも触れましたが、彼もまた話題に上ることの少ないギタリスト。しかしながら、実力は超がつく1級品でドライブするベースフレーズをコードバッキングの中に織り込む独特のスタイルの持ち主。Nara Leonのデビューアルバム"Nara"の中から、シングルにもなった"Diz que fui por ai"でその特徴を捉えることはできますが、なかなか彼を研究しようにもアルバムを入手するのは困難な状況、このブラジル盤のアルバムも含め5枚はあるという彼のソロアルバムをぜひともCD化してほしいと考えます。ギタリストのみなさま、数多いギタリストの中でも、彼のテクニックは、歌のバッキングにはかなり使えますよ!(こがねい)

Neyde Fraga / Mais Balanço (196?詳細不明) (追記:CD化されました)

ルイカストロ氏の著作「ボサノヴァの歴史」のおかげでずいぶんとボサノヴァの本流についての謎やエピソードが白日の下にさらされ、ボサノヴァファンのバイブルとなっていますが、そんなバイブルに一言も触れられていないものに、かなりの優秀なレコードが多々存在して音はあるのに、「何者?」なんてことがざらにあります。彼女も僕にとっては、そんな「何者?」の一人なのですがかなりの実力の持ち主、時にはElis Reginaを連想させたりCloudette Soaresを連想させたり。Chico Moraes とErlon Chavesによるアレンジもオーソドックスなものからサウンドエフェクトやバイオリンのソロが入るような一風変わったものまで、バラエティーに富んだもの。幻探求の道は続く...(こがねい)

Mercia / a moça chamada (1968詳細不明)

1968年のこのMerciaのアルバムは、時代的に考えてもサウンド面で考えてもボサノヴァとは全く言えないアルバム。しかしながらボサノヴァの衰退後のブラジルにも、根強くボサノヴァ的な人々がいて、アコースティックサウンドの復興を目指していたそうです。そんな時代に最もすばらしい音を残してくれたのが、ElencoでのGrupo Manifesto。何でそんな話をするかって?これ感触から曲調からフックの聞かせ方からアレンジから、何から何までGrupo Manifestoなんですよ。ディレクターとアレンジはこれまたElencoでの黄金コンビAloisio de OlivieraとOscar Castro Neves、でもって作曲はRenato Teixeira 悪いわけないでしょ!Grupo Manifesto の1stはここ数年で幾度も再発され2ndも再発された今、関係者のかた、この手のサウンドをどうぞ思いっきり再発してください。Musica Nossaも忘れずに!あ、彼女の声ですけどGrupo Manifestoファンならがっかりしませんよ。(こがねい)

Various artist / Bossa 12 vezes (196?)

1960年代の初頭に創設され、Jongo Trioが所属していた Farroupilha Discosのコンピレーションアルバム。この”bossa12vezes"というコンピレーションアルバムでは、4組のアーティストの演奏が楽しめます。まずは、Os Farroupilha 詳細はわかりませんが、1950年代の初頭にはすでにLPを出していた、実力派であり正統派のコーラスグループ。そして、もちろんJongo Trioと、他で名前を見たことも聞いたこともないLeny Eversong にBobby Macykay。Leny Eversongは割と情熱的に歌うタイプの女性歌手。ここで、僕がもっとも注目しているのが、Bobby Mackayという歌手、歌唱スタイルはLennie Daleにそっくりで(本人の変名じゃないかと疑いたくなるほど)英語でボサノヴァの賛歌風の歌を歌います、バックのミュージシャン、特にギタリストはかなりの名手で、ドライブ感のある特徴的な低音弦の使い方からGerald Vesparをかなりの確信を持って疑ってます。まったくと言っていいほど、再発をする気配がないFarroupilha Discosのもの。ここで聞ける人たちのアルバムも含め今後のCD再発が望まれるレーベルの一つ!
(こがねい)

Grachinha Leporace / Same (1968) (追記:CD化されました)

なんだかとっても不思議な絵のジャケットのこのアルバムは、Bossa RioやSergio Mendes Brazil 77そして何といってもGrupo Manifestoで美声を聞かせてくれる、Grachinha Leporaceのソロアルバム。この当時の彼女は本当に可憐な少女といった風貌の女性で、アイドル的要素、最大級でありながら歌の実力もポップス世代的な目で見れば、すばらしいもの。彼女は後にSergio Mendes の奥さんになり、A&Mどっぷりのサウンドをバックに歌う事になりますが、やはりOscar Castoro Nevesのボサノヴァ直系サウンドのほうがぴったりくると思います。彼女のフェスティバル参加曲などのボーナス付きで激CD再発希望!(こがねい)

Various artist / III festival international da canção popular (1967)

1960年代中盤、BossaNovaは本国で下火になり、Nara Leãoのアルバムがきっかけとなりボサノヴァ世代が持っていた、ある種の音楽的差別意識は崩壊して、若い世代が台頭,軍事政権という状況がミュージシャンたちの正義感に火をつけはじめたそのころ、純粋に音楽を遂行したい人たちは何をしていたのか?その一例を提示したのがElencoレーベルにManifesto Musicalという大傑作アルバムを残しているGrupo Manifesto,その母体はシンガーやソングライターの集団でその人たちが公式に顔合わせをしたフェスティバルレコードがこれ。フェスティバルもののLPはこの頃の流行で多数発売されていて、そのなかには非常に優秀なテイクが多々残されており、まとめてCD再発を!(嫌ですよコンピにするのは、ボックスセットのほうがまだ良い)(こがねい)

Walter Santos / Caminho (196?)

一連のParamount劇場ででのライブを収めたコンピ盤が先日日本でCD化され(すぐに廃盤になってしまったようですが)そこにも2曲ほど代表曲が収録されていた彼、João Gilbertoが故郷にいた頃の朋友で、実際ボーカルグループを組んでラジオなどに出演していたそうで、かの有名なボサノヴァ0号アルバムElizete CardosoのCanção do amor demais でもコーラスで参加することをJoãoに推薦されていた(実際は没になったそうですが)美声の持ち主、Cloudette Soares等にその曲を取り上げられたり、作曲も、独特の感動的な味を持っています。そんな彼の魅力がぎっしり詰まったRCAでのソロ第2作目?。ピアノとオルガンでWalter Wandrleyも参加しています。(こがねい)

Sonia Rosa / a bossa rosa de sonia (1967) (追記:CD化されました)

ほとんど日本人と言って良いSonia Rosaのブラジル時代唯一のアルバム。彼女は女性ボサノヴァ歌手の中でも、最もセクシーロリータボイスの持ち主、現在は日本に住んでいてたまにシングルなどを録音しているようで、和ものコレクターの標的となっているようです。先日その日本録音のアルバムが再発になって、一部で話題を振りまきましたがボサノヴァファンにはやはりこの一枚、ロリータボイスのイメージとは裏腹に彼女は相当の音楽的資質を持ちあわせていて、ここでは12曲中6曲は彼女自信のオリジナル曲、しかも17歳とはおもえないクオリティーの高さ。アレンジも録音もやはり本物ブラジル!(こがねい)

Rosinha de Valença / Apresentando1964 (追記:CD化されました)

1960年代ボサノヴァのギタリストといえば真っ先に名の挙がりそうなのがBaden PowellにLuiz Bonfa。 彼らのアルバム(特にBadenのものは)はかなりの数がCD化されていますが。その他のギタリストたちは、一般には、話題になることすら稀です。そんな中でもRosinha de Valençaは女性らしい繊細さのなかにアグレッシブな雰囲気も持ちあわせた、すばらしいギターを弾きます。数曲Nara Leãoのような声で不安定ながら味のあるボーカルも披露する,Elencoからのこのアルバム、ぜひとも次の再発にはリストアップしてほしい。。。ギターファンでなくても聞けるギターアルバム!(こがねい)