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願再発!幻のボサノヴァ傑作アルバム[1]

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(TXET BY WILLIE WHOPPER&こがねい)

世界中のあちこちでその魅力が再認識されている「ボサノヴァ」。

この数年、ブラジル本国をはじめ、ヨーロッパやここ日本でも「歴史的名盤」と呼ばれる作品が続々とCD化され、いとも簡単に入手できるようになった。しかしながら、まだまだ再発されていない数多くの名盤が存在するのも事実である。

ここでは、このまま歴史の影に隠れてしまうには惜しい作品を幾つか取り上げ紹介すると、今後CD化のきっかけとなよう後押ししていきたい。


DICK FARNEY/DICK FARNEY:PIANO ORQUESTA:GAYA/ELENCO ME-27

名門エレンコ・レーベルの作品は次々再発されファンは嬉しい限りだが、残念ながらこの作品はまだ再発されていない。ディック・ファーニー(正確には「ヂッキ・ファルネイ」との事。)のピアノとガヤのオーケストレーションによる優雅なボサ名曲集。(W)

CHICO FEITOSA/CHICO FIM DE NOTIE/FORMA FM7

シコ・フェイトーザはボサノヴァ初期に活躍していた作詞家。「ボサノヴァの歴史」にも彼についての記載は多い。この作品はオスカル・カストロ・ネヴェスをアレンジャーに、自身のレパートリーを中心に披露。「フォルマ」レーベルには重要な作品が多く含まれるだけに関係者には再発に向け頑張って頂きたい。(W)

NECO/SAMBA E VIOLAO/LONDON LLB1019

カバキーニョの名手としても有名なネコ。ヴィオラオンの腕も一流で、「これぞボサノヴァ!」といった演奏を聴かせてくれる。この作品はボサノヴァ後期のヒット曲から、60年代後半盛んに開催されフェスティバルの入賞曲を演奏。(W)

TUCA/MEU EU/CHANTECLER CMG 2350

ナラの「10年後」でナラ・レオンのバックでヴィオランを弾いていた彼女、この作品では女性らしい優雅で気品に満ちた曲から、ナラの「オピニオン」を連想させる渋めの曲までオリジナル曲を中心に聴かせてくれる。「イエマンジャ」や「シャンゴー」といった宗教的曲も有。(W)

DULCE NUNES/SAMBA DO ESCRITOR/FORMA 110VDL (追記:CD化されました)

エギベルト・ジスモンチの妻である彼女、ボサノヴァ・ファンにはカルロス・リラとの共演作も有名だが、このリーダー作では、エドゥ・ロボ、ナラ・レオン、グラシーニャ・レポラーゼ、そしてモメント・クアトロ、ジョイス(この作品が彼女の初レコーディングらしい)といった超豪華ゲストを迎え、ルイス・エサ、オスカル・カストロ・ネヴェス、ジスモンチの競作アレンジの上で歌うという、まるで夢のような作品。是非CD化を!(W)

CLAUDETTE SOARES/CLAUDETTE SOARES/MOCAMBO LP 20.283 (追記:CD化されました)

クラウデッチのデビュー作は、ジョンゴ・トリオやマンフレッド・フェスト、ペドリーニョ・マタール、エルロン・シャーヴィスといった伴奏陣を惜しげも無く使い分け}ルコス・ヴァーリやジョビン、メスカルにカルロス・リラの定番曲を年齢の割にはしっとりと歌いあげる。アレンジももちろん素晴らしく女性ヴォーカル・ファンなら必聴の不朽の名作。(W)

MARIA TOLEDO/SINGS THE BEST OF LUIZ BONFA/UNITED ARTISTS UAL 3584 (追記:CD化されました)

つい先日めでたく「ブラジリアーナ」が再発されたルイス・ボンファ。こちらはその元奥さん名義によるルイス・ボンファ作品集。もちろんボンファも全面参加。この作品と、インスト中心の「ブラジリアン・シーン」(関西では有名な「某結婚式場提供の天気予報のテーマ・ソング」収録)が再発されれば言う事無しなのだが...(W)

O QUARTETO/O QUARTETO/PHILIPS R765.055L

マルコス・ヴァーリの「オス・グリーロス(クリケット・フォー・アナマリア)」収録で有名な作品。若々しい男声4重唱は彼等と同時期に活動開始したMPB4に負けず劣らず。アレンジはシコ・モラエス、シロ・ペレイラ、そして最近某所で話題のホジェリオ・デゥプラ。(W)

BIRIBA BOYS/BIRIBALANCO/MASTERPIECE ST MA 11.041>

ボサノヴァ=ジャズ・ボサ界では珍しくクラリネットやエレキ・ギターを使用し個性的な音を作り出すのに成功したビリバ・ボーイズ。当時のポップスをカヴァーした作品も中々の出来だが、スピード感溢れる「ブルース・ウォーク」が収録されている本盤はジャズ・ボサ・ファンには堪らない一枚。(W)

LUIZ LOY QUINTETO/LUIZ LOY QUINTETO/RGE XRLP 5.301

エリス・レジーナのバックを務めた事で有名な彼等、トランペットとテナーサックスをフロントに据え、「ウパ・ネギーニョ」、「エスタモスアイ」、「デイシャ・プラ・ラ」といった定番曲を軽快に披露。一昨年彼等の「シコ・ブアルキ集」がCD化されただけにこちらの再発にも期待。(W)

ZE MARIA/BOSSA&BANCO S.A./CONTINENTAL PPL12.154

オルガン奏者であり、ジョルジ・ベンの育ての親でもあるゼ・マリア。ワルター・ワンダレイより黒いフィーリングを持つ彼こそ真の「ソウル・ボサノヴァ」。曲によってはコーラスも入る。(W)

PEDRINHO MATTAR E SEU CONJUNTO/BOSSA NOVA/FERMATA LPFR600

ジャズ系というよりムード・ミュージック界(?)に位置すると思われるペドリーニョ・マタール。この作品ではコーラス隊をフィーチャーし、タイトル負けしないハイ・クオリティな演奏を聴かせてくれる。近年でも元気に活動している様子。(W)

PAPUDINHO/ESPECIAL!/PAT LP307

トランペット奏者、パプヂーニョの傑作。女性ツイン・コーラスをフィーチャーし、オルガンやエレキ・ギターも心地良いポップな演奏。しかしながら冒頭の「イエ・メレ」の神懸り的な演奏はルイス・カルロス・ヴィーニャスのオリジナルをも凌ぐといえよう。「キューピッドの歌」は渡辺貞夫の曲?。(W)

RIO 65 TRIO/RIO 65 TRIO/PHILIPS SFX7148(ジャケットは日本盤) (追記:CD化されました)

エヂソン・マシャードの代表作であり、ジャズ・ボッサ界の数あるピアノ・トリオの作品群の中では最高傑作との声が高い。「トリオ・カマラ」が再発された現在、最も再発が望まれる作品。(W)

MEIRELLES E OS COPA 5/O SOM/PHILIPS P632.184L (追記:CD化されました)

テナー・サックス奏者のメイレレス、あちこちの作品に客演しているが、この自身のリーダー作ではカーネギ・ホール・コンサートにも出演したマヌエル・グズマン、ペドロ・パウロ、そして鬼才ルイス・カルロス・ヴィーニャス、世界的ドラマー、ドン・ウン・ホマォンを迎え、数あるジャズ・ボサの作品の中でもまさしくこれが最高傑作と言える作品に仕上げてくれた。(W)

SIVUCA/GOLDEN BOSSA NOVA/REPRISE SWG 7123

1968年、ミリアム・マケバの日本公演に同行していたシヴーカ。その時に東京のビクター・スタジオで録音されたヴィオラォン1本による弾き語り。恐らくブラジル本国では未発売。日本サイドからの要請と思われる演奏曲はシヴーカ本来のテイストとはかけ離れているものの、彼の驚異的なテクニックに圧倒される。(W)